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王位継承法改正へ、長子優先に [欧州]

 オーストラリアのパースで開催されている英連邦首脳会議で10月28日、エリザベス二世を君主とする16の加盟国首脳が、王位継承について男女の格差を撤廃することに合意した。16の加盟国議会が全て同意すれば、今後は性に関係なく王の長子が王位を継承することになる。また加盟国首脳は同時に、王がカトリック教徒と結婚するのを禁止した条文の撤廃にも合意した。

 1701年王位継承法は、王の息子のうちで最年長の者が優先的に王位を継承すると定めているが、今回の改正は、今年4月に結婚したケンブリッジ公ウィリアム王子とキャサリン妃の人気が高いことに由来している。現在の継承法では、公夫妻に男子が生まれなかった場合、王位は別の系統に継承されてしまうことから、性に関係なく公夫妻の子に継承させたいという要望を受けたものである。イギリスのキャメロン首相は、英連邦会議開催に先立ち、全ての加盟国首脳に手紙を送り、改正の意図について説明し、支持を求めた。

 カナダのハーパー首相は「これらの改正は、女性とカトリックに対する時代遅れの差別を是正するという、全員一致の一般的な合意があった」と語った。また、ハーパー首相に随行したCTVのリチャード・マダンは「54の加盟国中40か国には、いまだ同性愛を刑事犯罪とする規定がある。これも見直されるべきだ」と語った。
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