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トロント市長選でフォード候補が当選 [オンタリオ]

 10月25日に行われたトロント市長選で、右派のダークホースと見られていたロブ・フォード候補が当選した。フォード候補は路面電車の廃止、市議会定数の半数削減、ゴミ収集の民営化などで27億ドルの予算削減を主張し、「トロント最悪の悪夢」と言われていた。
 リベラルの牙城トロントで「小さな政府」主義者が勝利したことは、大きな変化と言わざるをえない。多くの専門家は、フォード候補の勝利は、自由党の牙城トロントとその周辺都市が、保守党の橋頭堡たりえることを示したと考えている。18日には保守党の本拠地カルガリーで、主要都市では初のムスリム市長となるナヒード・ネンシ候補が当選した。カナダ政治は、決定的に転換したのだろうか?
 この日オンタリオで行われた他都市の市長選では、オタワ・バーン・ロンドンで自由党候補が、そしてウィンザーでは新民主党に支持された候補が当選している。オンタリオは依然として、左派の拠点のままである。

 カナダ政治の特徴として、連邦と地方の分裂が挙げられる。カナダの有権者は、連邦選挙と地方選挙で別々の党に投票し、それを疑問に思わないのである。トロントとカルガリーでの変化は、有権者が地方レベルでは変革を求めたと言っていいだろう。
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