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ジャン総督退任を発表 [総督]

93dc22f74725bbb43993b950e7cc.jpg アフリカ4か国を訪問中のミカエル・ジャン総督は、4月14日滞在先のセネガルで、総督の任期が延長されないことを公表した。彼女はかつてないほどの人気を保ったまま、9月27日までに任期を終える。
 彼女はカナダ初の黒人総督に指名されるや、ケベック分離主義のシンパだった過去を暴露され、フランス国籍放棄を余儀なくされ、ロッキー山脈とコースタル山脈を混同した発言をクラークソン前総督に皮肉られ、アザラシの心臓を食べて議論をまきおこし、歌をレコーディングし、国家元首発言で非難され、出生国のハイチ大地震では人目もはばからず涙を流し、オリンピックでは華麗に2か国語で開会宣言を行い、パラリンピックでは子供たちと手をつないで登場した。あるときはアフガン問題について語り合う晩餐会を開催し、政府高官たちを絶句させた。そして2008年政治危機では、ハーパー首相に議会の停会を許し、結果的に政権維持に手を貸した。これほどまでに注目された総督は、前例がない。

 ジャン総督は、残念だがこれが最後の外遊になるだろうと語った。総督はこれからルワンダ、コンゴ民主共和国、カーポ・ベルデを訪問する。
 ルワンダへは1994年の大量虐殺以後、カナダの要人として初めて訪問する。コンゴ民主共和国では、内戦で混乱が続く東部のゴマに入る。そこでは、兵士によるレイプが日常化している。
「ゴマは誰にとっても危険ですが、第一に、そこに住む人々にとって危険だということが問題なのです。私は恐れません。」
 総督はゴマで国連職員と会見し、犠牲となった女性たちの声を聞くと誓った。


写真:セネガルを訪問するジャン総督とアブドライ・ワッド大統領。
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