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メイ党首ついに「戦略的投票」に言及 [2008年下院選]

 総選挙まであと2日に迫った10月12日、メイ党首はついに「緑の党支持者は保守党政権を終わらせるため、いくつかの選挙区においては新民主党もしくは自由党に投票すべきである」と発表した。しかしディオン党首の言う、全国的レベルでの自由党への投票についてはきっぱりと否定した。
 メイ党首は「どの選挙区かを特定はしないが、それは選挙区のおおむね20%にあたり、ほとんどはオンタリオである」と説明した。それは下院308選挙区のうち、およそ60にあたる。
 地球温暖化に危機感を抱く3人の科学者、ビクトリア大学のアンドリュー・ウィーバー、トロント大学のウィリアム・ペルティエ、カールトン大学のジョン・ストーンは11日、記者会見で、保守党候補を落選させるに十分な緑の党支持者のいるいくつかの選挙区が、南オンタリオとブリティッシュコロンビアにあると指摘し、具体的にオンタリオ州オークビル選挙区を挙げ、メイ党首はそこでは自由党に投票するよう指示すべきだと勧告した。
 これらの動きを見て、シムコー・ノース選挙区のバレリー・パウエル候補は憤りをあらわにした。
「メイ党首のやり方は汚いと思う。私は彼女が最高の首相だと考えている。そして、我々はできるだけ多くの当選者を出すために働き続けるのだということを胸に刻む必要がある。」
 だがメイ党首は、彼女の声明の全文を読んだうえで反論した。
「もし私がレイトン党首のように単純で偽善者で、地球環境の維持より個人的野心を優先し、ハーパー氏が再び政権に就くのを何とも思わないならば、彼女の言い分は正しいだろう。でも私はそんな人間ではない。私はバレリーを愛している。」
 「戦略的投票」についてはかねてより噂があり、また党内ではこれに強い反対がある。2007年党首選ではデビッド・チェルヌシェンコ候補が、メイ氏は2006年総選挙においていくつかの選挙区で候補に棄権するよう頼んだとして非難した。
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