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夜行バス車内で殺人、首を切断 [犯罪・事件]

1979685 7月30日夜、エドモントンからウィニペグへ向かっていたグレイハウンド長距離バスがマニトバ州ポーティジ・ラ・プレーリーにさしかかったころ、乗客の男(40)が隣にいたティム・マクリーンさん(22)を刃物で刺して殺害し、切断した首を別の乗客らに見せつける事件が起こった。容疑者の身元などは公表されていない。
 目撃者の話によると、ヘッドホンで音楽を聞いていたマクリーンさんの胸などを容疑者が突然40~50回刺したという。乗客のほとんどは眠っていたが、被害者の「バスを止めろ。刺された。みんな逃げろ」という声で、全員が脱出した。後部座席にいた一人の乗客は、子供を前に放り投げたという。それから運転手と乗客らは、通りがかったトラックの運転手から工具を借り、容疑者を車内に閉じ込めた。
1980340 被害者のすぐ前の席に座っていたガーネット・ケイトンさんは「突然、身の毛もよだつような悲鳴が聞こえた」と事件当時の状況を語った。車外に脱出した後、車内の様子を見ようとドアに近づいたところ、容疑者が一方の手に刃物を、もう一方の手に被害者の頭部を持ってバスの前方に行き、34人の乗客と運転手に頭部を見せつけたという。何人かの人は嘔吐していた。また容疑者が車内で被害者の死体を食べたという報告もある。
 犯人と被害者は明らかに他人同士で、容疑者は事件の約1時間前に乗車し、数分前にはほかの乗客らとたばこ休憩を取り、被害者の隣の座席に座った。特に興奮した様子は見られず、犯行中もロボットのようだったという。
 乗客の一人デビッド・イーストウィックは「彼は一見して変だった。『ハーイ』と声をかけられたら『ハーイ』と言い返しそうなものを、彼は無言でじろじろ見るだけだった」と語った。
 ストックウェル・デイ公共安全大臣は、事件を聞いて「ほとんどの人と同じように、報告を聞いてぞっとした。それは人々が考えうる以上のものだ。これはおそらくある種の歴史となることだろう」とコメントした。
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ハーバーセンターくん

連邦警察は8月1日、エドモントンのVince Weiguang Li容疑者を第二級殺人罪で起訴した。
事件のあった30日には、容疑者は正式に起訴されておらず、またマニトバ州の住民でないと思われたので、容疑者の名前を公表しなかった。
by ハーバーセンターくん (2008-08-02 00:20) 

ハーバーセンターくん

7月30日にグレイハウンドバスの車内で、ビンセント=ウェイガン・リー容疑者に刺殺され、斬首されたティム・マクレーンさんの遺族ら13人が9月2日、グレイハウンド社・連邦政府司法長官・リー容疑者の3者を相手取り15万ドルの損害賠償を求める裁判を起こした。
弁護士のジェイ・プロバー氏は「問題はお金ではない。公共交通機関の安全が守られず、1人の青年の命が奪われた責任がどこにあるのかを明らかにしたい」と語った。
by ハーバーセンターくん (2008-09-19 18:57) 

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