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学校建設予定地に酋長の遺体はないと断定 [先住民]

 ブリティッシュコロンビア州ニューウェストミンスターの学校建設予定地に、インディアンの酋長が埋葬されているという噂が立ち、計画は棚上げとなっていたが、このたび歴史家の調査によりこの可能性が否定され、建設が再開されることになった。

1872225 シャーリー・ボンド文部大臣は、歴史家ジム・ウォルフ氏より「相当な確実性で、酋長の遺体が建設予定地に埋葬されている可能性はないと言える」という報告を受けたと、6月19日プロビンス紙に語った。
 今年初め、ニューウェストミンスターのチャック・パックマイヤー州会議員の調査をきっかけに、チルコーチン族の酋長アハンの遺体がダグラス・ロード墓地に葬られているという噂が広がった。伝染病感染を恐れたチルコーチン族が道路建設作業員を殺害した1864年の「チルコーチン戦争」で、殺人罪に問われたアハンは絞首刑に処された。遺体はいずこかへ埋葬され、その行方は判明していないが、様々な可能性を消去法で絞り込んでいくとダグラス・ロード墓地以外考えられないというのがパックマイヤー氏の見解だった。
 既存のニューウェストミンスター・セカンダリースクールを継承する中学校と高校それぞれの建設費用に、州政府は数百万ドルの予算を割り当てている。ボンド文相は、2校舎の建設は決定しているが、中学校については他の場所に建設する可能性もあると語った。
 なお「チルコーチン戦争」で起訴されたチルコーチン族は、自分たちは戦争しているのであって殺人罪に該当しないと抗弁した。司法長官は1993年、酋長の処刑について謝罪した。


写真:ニンポー湖畔に建てられた記念碑。
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